子宮筋腫は女性の子宮にできる良性の腫瘍のことです。子宮筋腫ができる場所は、子宮の外側・内側、筋肉の内部などがあり、人により筋腫の大きさや数もさまざまです。
いくら良性とはいえ、子宮筋腫により生理痛が酷くなったり、出血が多く貧血になったりと、日常生活に支障をきたすケースもあります。
そんな子宮筋腫に悩む女性にとって、ビタミンEという栄養素は良いものなのか、それとも悪いものなのかをここでは詳しく解説していきたいと思います。
子宮筋腫に悩み女性にも必要?ビタミンEは女性にうれしい栄養素!
ビタミンEという栄養素のことを聞いたことがある人は多いと思いますが、具体的にどんなはたらきがあるのかは意外と知らないという人が少なくないでしょう。
ビタミンEには、女性ホルモンの分泌のバランスをコントロールする働きがあります。
そのため、不妊や生理不順、PMSや生理痛などの悩みを改善するためにも有効な栄養素なのです。
また、細胞の老化を防ぎ、血行を改善するという効果もあり、更年期障害の辛い症状を緩和するはたらきもあります。
子宮筋腫のある女性は、生理痛や体調不良に苦しんでいることもあります。
また、筋腫により妊娠しづらいケースもあります。このように、ビタミンEは女性のさまざまな悩みを解消するために重要な栄養素ということがわかります。
ビタミンEは子宮筋腫を大きくしてしまう?
女性のさまざまな悩みを改善してくれるはたらきのあるビタミンEですが、子宮筋腫には悪影響をもたらすのでは?という説も実はあります。
これは、子宮筋腫がエストロゲンという女性ホルモンにより成長することがわかっているため、ビタミンEで女性ホルモンの分泌が促されることで、子宮筋腫がますます大きくなってしまうのでは?と考える人もいるからです。
けれども、これには少し誤解があります。ビタミンEには女性ホルモンと男性ホルモンのバランスを整える働きがあり、女性ホルモンを過剰に分泌するというわけではありません。
もちろん、どの栄養素にも言えることですが、過剰摂取はよくありません。
普通に摂取する分には健康上のメリットは多く、特別子宮筋腫を悪化させることにはつながらないでしょう。
子宮筋腫のある人がビタミンEを摂取するにはどんな方法がおすすめ?
ビタミンEは、身近な食べ物だと、ナッツ類やアボガドといった食品に豊富に含まれています。
女性にとっても摂取しやすいでしょう。また、効率よくビタミンEを摂取することができるサプリメントも多数販売されています。
ビタミンCと一緒に摂取することで、より効果が期待できると言われています。
ただし、ここで注意が必要なのが、ビタミンEは脂溶性ビタミンと言われ、過剰摂取をしてしまうと体に悪影響を及ぼす可能性があることです。
そのため、サプリメントなどで1日の推奨量を超える摂取はしないようにしましょう。
子宮筋腫で悩む女性にも、ビタミンEで健康状態を整えることは大切ですが、日々のバランスの良い食生活で他の栄養素とともに摂取することが大切です。