日本では女性の四人に一人くらいの割合で子宮筋腫になってしまうことが知られています。
全員が深刻化して生理痛や便秘、頻尿などの症状に悩まされるわけではありませんが、できるならなりたくないと思うのはもっともなことでしょう。
実は子宮筋腫になりやすい人となりにくい人には生活習慣のレベルで大きな違いがあることがわかっています。
どのような違いが子宮筋腫になるリスクを高めてしまうのかを三つの観点から紹介していきます。
生活リズムが乱れていると子宮筋腫になりやすい
子宮筋腫のリスクを高める要因としてまず挙げられるのが生活リズムの正しさです。
規則正しく、朝に起きて夜には眠る生活をしている人は子宮筋腫になりにくい傾向があります。
逆に昼過ぎに起きて深夜過ぎまでかつどうする生活をしていたり、日勤と夜勤を繰り返して変則的な生活リズムで過ごしていたりする人は子宮筋腫になりやすいのです。
生活リズムの乱れは体内の神経活動や代謝活動、ホルモンのバランスなどに悪影響を及ぼします。
もともと人は日の光を浴びて目を覚まし、夜暗くなったら眠るという形の24時間サイクルで活動する仕組みの身体を持っています。
リズムが乱れたりタイミングが狂ったりすることで子宮筋腫になってしまうことがあるのです。
偏食をしていて栄養バランスが悪いと子宮筋腫になりやすい
栄養バランスが優れていて健康的な食生活を送っている人は子宮筋腫になりにくいということもわかっています。
五大栄養素をバランスよく摂取し、食物繊維もきちんと摂っていると健康的な生活を送れることはよく知られているでしょう。
これは神経活動や代謝活動をするのに必要な栄養が十分に補給され、不要な物質が効率良く排泄されていくからに他なりません。
栄養が不足すると機能失調が生じてしまって体調を崩しやすくなります。
特に子宮筋腫の場合には様々な栄養素との兼ね合いが知られていますが、代表的なのは鉄分や亜鉛といったミネラルです。
また、糖質の過剰摂取によってもリスクが高まることが示唆されているため、ご飯やパンなどを食べすぎる習慣があるのも子宮筋腫になるリスクを高めるでしょう。
仕事や趣味を楽しんでいないと子宮筋腫になりやすい
子宮筋腫になるリスクはストレスによっても左右されます。
普段からストレスを抱えている人は子宮筋腫になりやすいものの、毎日を楽しんでいて生き生きとしている人は子宮筋腫になりにくい傾向があるのです。
過度のストレスや継続的なストレスは神経に支障を来すことが知られていて自律神経失調症の原因にもなります。
女性ホルモンの影響によって子宮筋腫が大きくなることも知られているため、神経活動の異常によって女性ホルモンが異常分泌されると急速に子宮筋腫が増悪する可能性もあるでしょう。
ストレスをため込まないように仕事や趣味を楽しむと子宮筋腫のリスクは下がります。
ただし、お酒やタバコは逆効果になるリスクがあるので避けて通らなければなりません。