現代社会で生活している女性にとっては既に高い認知度のある子宮筋腫です。
親戚家族や知人の中で子宮筋腫があるんだという方に出会う事も珍しくはありません。
それ程多くの女性が患う子宮筋腫ですが、一概に子宮筋腫といっても、現れる症状の有無や、痛みは人それぞれとなっており、自覚症状の無い方も大勢おられます。
一方で、子宮筋腫が原因となり激しい生理痛に悩まされる女性もいらっしゃいます。
この記事では、子宮筋腫とは何か、身体にもたらす影響は、子宮筋腫は痛むのかなどの疑問にお答えしていきます。
現代女性にとって身近な子宮筋腫とは?
子宮筋腫とは子宮の壁にあたる、子宮筋層に出来るコブの事を指します。
筋腫が出来る場所によって名称も変わり、サイズは大小様々で、数ミリの物から直径5センチを超える場合もあります。
筋肉が異常に増殖してしまい筋腫へと発達するのですが、現代でもはっきりとした原因は解明されていない為予防するのが難しい状況です。
多くは卵巣から出される女性ホルモンの影響により子宮筋腫が出来ると考えられており、閉経を迎えると筋腫が小さくなる事もあります。
現代では女性のうち4人に1人は子宮筋腫を持っていると言われるほど身近な存在となっています。
名前を聞くと怖さも感じますが、悪性腫瘍になる事の無い良性な物なのでそこまで深刻にとらえる必要はありません。
子宮筋腫が身体にもたらす影響とは?
子宮筋腫があっても、筋腫自体が小さい場合全く気づかず生活している方も少なくありません。
それ程に筋腫が小さいと体調に何か症状が現れる事はないのです。
ただ、筋腫が増えたり、大きくなってくると様々な症状が現れ始めます。
分かりやすい症状に、月経の際経血量が増えた、月経の際痛みが強くなった、貧血、頻尿、便秘などがあげられます。
どのような症状が現れるかは、筋腫かできた場所や数によって様々です。
このような症状が現れた際には一度病院で受診される事をお勧めします。
また、妊娠を希望している女性は、筋腫があっても妊娠に支障が無い場合もありますが、不妊の原因となってしまう筋腫の種類もあるので気になる方は受診しておきましょう。
子宮筋腫に痛みがない場合もあるの?
痛みについてですが、筋腫が痛むという事はありません。
しかし、筋腫ができている場所によっては生理痛が激しくなったり、下腹部痛を引き起こす事はあります。
小さい筋腫の場合、痛みどころか日常生活での体調にすら状況が現れないので筋腫に気づかない女性は、子宮筋腫を持っている方のうち約半数にのぼります。
痛みを伴う子宮筋腫には、しょう膜下筋腫の酷い筋腫の場合があげられます。
子宮の外側に出来るタイプの筋腫で、下腹部に痛みを感じる場合があります。
一般的な筋層内筋腫も、筋腫が大きくなりすぎると生理痛が強くなる傾向にあります。
しかし、痛みもなく自覚症状がない方も後に妊娠などの障害となってしまう事があるのでがん検診などの際に定期的に受診する様にしておきましょう。